高級志向のスポーツクーペ！トヨタ・ソアラの気になる中古車相場

まずはトヨタ・ソアラについて知っておきましょう。
トヨタ・ソアラは以前から存在していましたが、最高級プレステージスペシャリティをテーマに開発された本格的なモデルは、1989(H1)の時の2代目ソアラで確立されました。
当初は、直列6気筒3Lツインカムターボ（7M-GTEU：240馬力）始め、様々なエンジンとグレードがありました。

1991(H3)年の3代目ソアラは、新世代スーパーグランツーリスモとして誕生しました。
「ロマンと先進性の追及」をモットーに、エクステリア始め、サイズ、車格、パワーユニットなど全てにおいてランクアップさせた2ドアクーペボディに進化しました。
エンジンは、4L V8（1UZ-FE）、2.5Lツインターボ（1JZ-GTE）の2ユニットを搭載し、グレードによっては当時の規制ぎりぎりの280馬力を誇るモデルもありました。それ以外にも、当時最先端技術を生かし、電子制御をふんだんに盛り込んだモデルでもありました。

2001(H13)年にはモデルチェンジを成し遂げ、オールアルミ製のルーフがスイッチ操作ひとつでオープンになるコンバーチブルモデルとなりました。
搭載されるエンジンは4.3LのV8 DOHCユニットとなり、280馬力/43.8kgmというハイパワーも、「超-低排出ガス車」に認定されています。

この4代目ソアラでは超高級志向となり、ウッドと高級皮革をふんだんに使用されたインテリアに、高級感とスポーティ感が融合したものとなり、安全装備も、TRC（トラクションコントロール）、VSC（ビークル・スタビリティ・コントロール）、ブレーキアシストなど最先端のものが標準装備されました。

ではそんなソアラの中古相場を見てみましょう。
トヨタ・ソアラの新車時価格は237万円～662万円で、中古車相場は24万円～358万円です。
中古の状態やカスタムも様々ですが、200万円以下でも状態の良いソアラは意外にあります。
そしてモデルによって様々ですが、そんな価格でも、高級志向とスポーティーさと兼ね備え、ハイパワーエンジン+快適性を誇る足回りや室内設計が注目ポイントです。

では次に具体的に、中古のソアラのどのような点に注意すればよいか、内装編と外装編に分けてご説明しましょう。

まずは内装です。
雑に扱うとすぐ傷が出来る、デリケートな本革を使用しているソアラが多い為、中古のソアラの内装は一層注意しながら見ておくと良いでしょう。
擦り切れや破れの有無は勿論、モデルによってはパワーシートや後部座席の状態等も確認できれば確認しましょう。走行距離をも合わせて、デジタル表記のメーターの場合、しっかり表示していれば問題ありません。

続いて外装です。
カスタムされている中古のソアラが多いですが、フルノーマルの中古のソアラも見受けられます。ですがどのソアラも、事故歴の有無をも合わせて、ボディの傷やへこみ等の確認は忘れてはなりません。

後はエンジンです。
2代目3代目の直列エンジンと、４代目のV型エンジンとでは扱いが異なりますが、中古車のエンジンオイルの状態や漏れ、電気系統の不具合などを確認できればしましょう。
一番の簡単な見極めは「中古のソアラの試乗」です。これらの事柄に見えないエンジン状態もしっかりと把握できるのでお勧めです。

いかがでしたでしょうか？
今回は、高級志向のスペシャルクーペである、トヨタ・ソアラの中古車価格をチェックしながら、状態の良い中古のソアラを探す見極めポイントとなるものをご紹介させていただきました。

この他にもタイヤのすり減り具合等も重要ですが、時折過度のカスタムが施された中古のソアラも見受けられます。そういうものは見えない不正の改造がなされていたというケースも聞くことがあるので、そういうものは避けて、状態の良い中古のソアラだけを探すようにしましょう。