ホンダの隠れた、便利な軽自動車・「Z」の中古車相場チェック！

まずは、ホンダ・Zについて知っておきましょう。
1998(H10)年にデビューしたZ（ゼット）は、「スモール・イズ・スマート」というコンセプトのもとに創造された軽自動車です。軽自動車とそのデザインにも拘らず、後席下にエンジン&ミッションを配置するミッドシップ方式を採用しているのがZの特徴です。

搭載されるエンジンは656ccの3気筒OHCで、NA仕様の52馬力と、ターボ仕様の64馬力の２種類を持ち、4ATのミッションが組み合わせられました。駆動方式はリアルタイム4WDとなっています。
タイヤも15インチという大径サイズが与えられ、ラフロードでの走破性を向上させながらも、デュアルエアバッグなどの安全装備も徹底されています。

路面の悪いときでも不快な振動を伝えない要塞のようなボディ剛性をもち、ミッドシップならではの静寂性をも兼ね備えた軽自動車。ホンダ・Zは隠れた名車のような、利便性と動力性能を形にした素晴らしい車です。

そんなZの中古相場はどうなっているのでしょうか。
ホンダ・Zの新車時価格は106万円～129万円で、中古車相場は4万円～58万円となっております。
注目ポイントとしては、中古車相場がかなり安くなっている点です。
同じコンセプトの「スズキ・ジムニー」に対し、あまり知名度が今一つという点と、年式が古くなっているという要素も相まって、100万円以下でも十分購入できる範囲になってきております。

高さがあるので運転の視界は良く、見切りが良い上に、室内は広く、後ろの座席を倒すとフラットの荷室になるのでいろいろと便利です。そしてこんな便利な車が「軽自動車」というのも驚きです。
そんな格安で動力性能の高い、ホンダ・Zの中古車を探す際、状態の良さを見極めるポイントとなるものを、Zの内装と外装及びエンジンのそれぞれの観点からご紹介させていただきます。

まずは内装です。
中古のホンダ・Zは年式はやや古くなっておりますので、シート地や内装の剥がれや目立つ傷が無いかどうかのチェックが、より慎重にならなければなりません。中古車ディーラーで売られている中古のホンダ・Zが全部が汚いといっているわけではございませんが、傷や使われた形跡の浅い比較的綺麗なものがあればチャンスです。
後は、エアコンや機器類の作動具合や後部座席の畳み具合等の機能的な面も確認できればしましょう。

続いて外装です。
悪路でも対応できる走行性能を武器にしているホンダ・Zですので、Zの中古車の多くはかなり使い込まれたものです。
ただその中でも、ボディが傷んでなかったり、足回りも比較的綺麗なものが、ホンダ・Zの中古車の中でもいい方だと思います。

あと問題はエンジンですが、ホンダ・Zの場合、一度後部座席の内装を外してからでないとエンジンを見ることが出来ません。
ディーラに頼み込んで見させてもらうか、試乗させてもらうかしましょう。
手に取るように中古のホンダ・Zの状態が分かるはずです。
後もし可能であれば、ホンダ・Zの前部にあるスペアタイヤ等の状態をも確認しましょう。一度使われていたり、錆びていたりした場合、注意が必要です。

いかがでしたでしょうか？
今回は、高い走行性能と、ミッドシップ×4WDという斬新な組み合わせを実現し個性的なデザインとインパクトを持ち合わせた、ホンダ・Zの中古車相場をチェックし、その中古車の状態の良し悪しを決めるポイントを、ご紹介させていただきました。
この他にも走行距離の長さや修復歴の有無など様々ありますが、今回ご紹介した中古のホンダ・Zを見極めるポイントを踏まえながら、じっくり時間をかけて探すのも、面白いと思いますよ。