トヨタのミッドシップ・MR-Sの中古車相場と見極めポイントを知る！

まずは、MR-Sの概要説明から参りましょう。
1999(H11)年に、以前トヨタから登場したミッドシップスポーツ「MR2」の後継車として登場したのが、このMR-Sです。
MR2同様にスポーツカーの理想とされる運転席の後方にエンジンを搭載する、リヤミッドシップのままで、ボディをオープンタイプとしました。

搭載されるエンジンは1.8L 1ZZ-FE。VVT-i付き1.8Lで最高出力は140馬力を発生し、サスペンションは前後ともにストラット式を踏襲しています。
6速マニュアルとステアリングからもシフトアップ&ダウン操作が可能なクラッチレスのシーケンシャル6MT（AT限定免許で運転可能）のミッションが組み合わせました。
トップは手動式のソフトトップ。リヤウインドはガラス製を採用し、オプションとしてディタッチャブル式のハードトップも用意しました。

なおこのモデルを機に、トヨタからミッドシップ車は登場していません。正に、このMR-Sが、トヨタから出た”最後のミッドシップ車”となったわけです。

トヨタ・MR-Sの新車時価格は208万円～240万円で、中古車相場は19万円～346万円です。
MR-Sの注目すべき点はその「軽さ」です。今の軽自動車並みの970kg（※1.8L（5MT)車）と、1トンを切っているのです。尚且つそのスタイルに加え、中古価格も半額以下までに下がりかなりお得です。
また、特別仕様車「Vエディション・FINAL VERSION（ファイナルバージョン）」（限定1000台）を設定するなど、魅力的な仕様が多く存在します。

では、中古のMR-S探す際にどのような点に注意すればよいか、中古のMR-Sにおける見極めポイントとなるものを、内装編と外装編に分けてご説明しましょう。
なおMR-Sの中古車はカスタムされているのも多いので、あくまで参考程度にしていただければと思います。

まずは内装です。改造点の少ない2シーターであり、中古車の在庫でもフルノーマルのMR-Sも見受けられますが、カスタムされる中古車も多いです。
中古車では、シート・ステアリング・シフトノブ(特にMT車)は交換されているのを覚悟するしかありません。その点を踏まえ、ちゃんと機能するかを確認してください。

ちなみに6速のシーケンシャルシフト車（AT車）におきましてはリコールが報告されています。
ミッション内部の変換シャフトが不良品により、金属疲労を起こし破損する恐れがあります。
中古車でも、変速シャフトを良品に交換された個体かどうかをしっかりと確認しておきましょう。

続いて外装です。
ボディの傷やへこみ等の有無、走行距離や修復歴の有無も勿論チェックしましょう。
後は幌（トップ）です。ソフトの場合は、破れやカビ、そしてきちんと畳めるかを確認しましょう。またハードの場合も、スムーズに取り外し可能であるか等も忘れずチェックしましょう。
エンジンも、エンジンオイルやバッテリー残量等も可能であれば確認できると安心でしょう。
そして可能であれば、「試乗」出来れば、MR-Sの状態が一発で把握できます。

いかがでしたでしょうか？
今回は、トヨタから出た”最後のミッドシップ”のMR-Sにおける中古車価格のチェック及び、中古のMR-Sにおける見極めとなるポイントを、ざっくりではありますがご紹介させていただきました。
この他にも大事な点はまだまだございますが、中古のMR-Sはいま、新車時の半額以下というかなりお得に手に入れられるチャンスなのです。今すぐにでも、中古のMR-Sを探してみてはいかがでしょうか？