【特集】ランサーエボリューションの中古相場と注意するべき点とは？

中古のランサーエボリューションの相場をチェックする前に、ランサーエボリューションについてご説明します。
ランサーエボリューションはもともと、小型セダン車のランサーをベースにして改造し、グループA車両で争われるWRC（世界ラリー選手権）のホモロゲーションモデルの為、2500台限定生産されたのが始まりでした。

ラリーに適したコンパクトなボディに、強力なエンジンとあらゆる路面に対応するサスペンションなど、悪路を高速で走破するラリーカーとしてのポテンシャルを持ち、当時では最強のセダン車とも謳われました。
そんなランサーエボリューションは、進化に進化を重ね10世代モデルまで来ました。

10世代目には、伝統の4G63エンジンとはお別れをして、完全新設計の2L DOHC MIVECターボエンジンに、車両運動統合制御システム「S-AWC」、さらに高効率トランスミッション「ツインクラッチSST」を搭載しました。
バリエーションは「GSR」やベース車の「RS」、特別仕様車が様々ある中でも、最終形態の「ランサーエボリューション ファイナルエディション」は1000台限定ながらも即日完売という、人気のよさを絶対的なものにしました。

そんなランサーエボリューションの中古相場をチェックしていきましょう。
ランサーエボリューションの新車時価格は221万円～541万円で、中古車相場は69万円～546万円となっております。
先代から続く人気と生産中止が相まって希少価値が高まり、中古車価格相場は上がってきております。

同じ「ランサーエボリューション」ですが、年代ごとに当時の最先端技術やセッティング等に”ズレ”が生じているようです。
小型ながらもラリーカーとしての戦闘力の高いⅠ～Ⅲ、AYCなどの電子制御を取り入れはじめ、ワイドボディ化したⅣ～Ⅵ、電子制御・ボディ・エンジンのそれぞれが進化を遂げたⅦ～Ⅸ、そして究極にまで性能を高めたⅩまで、それぞれの特徴が異なって出ています。
その点を踏まえ中古車を探すといいでしょう。

内装もカスタムパーツが幅広いものがあるため、古いものになればなるほどフルノーマル車は数少なくなります。
特に、ステアリング、シート、追加メーターは交換あるいは追加装備されている中古車が多いですので、それらがしっかり機能しているかどうかをチェックしておくべきです。
また内装の改造程度も種類によってまばらなので、中古のランサーエボリューション探しの参考程度になればと思います。

ランサーエボリューションの外見をカスタムされている中古車が多く、フルノーマル車ですとプレミアがついて値段がかなり上がります。
走行距離や事故歴を確認するのはもちろんのこと、カスタムされているパーツが破損がないか、そしてきちんと機能しているかを確認するのも重要です。
中古のランサーエボリューションは、内装・外装問わず、カスタム済みが大半を占めているので、その点を踏まえ探すと良いでしょう。

いかがでしたでしょうか？
初代から様々なモデルチェンジやマイナーチェンジを繰り返し、”進化”を続けてきたランサーエボリューション。その中古車探しの重要となるポイントをご紹介させていただきましたが、参考になれば幸いです。
中古のランサーエボリューション探しは希少性が高くなり、多難が見込まれますが、良い中古のランサーエボリューションが見つかるよう心より祈っております。