2016/02/20
neko.shinohara
自動車保険契約中に一括見積もりを取ってみたら他社の方が保険料が安いため、契約途中で自動車保険を乗り換えたいと思うこともあるでしょう。そういった場合には別の保険会社に変更することができます。今回は自動車保険の乗り換えについて説明します。
みなさんご存知のこととは思いますが、保険とは何か?あらためて調べてみました。
日本損害保険代理業協会のホームページに次のように記載されていました。
保険とは、将来起こるかもしれない危険に対し、予測される事故発生の確率に見合った一定の保険料を加入者が公平に分担し、万一の事故に対して備える相互扶助の精神から生まれた助け合いの制度で、私たちを取りまくさまざまな事故や災害から生命や財産を守る為のもっとも合理的な防衛策のひとつです。
つまり、保険というのは、万が一の不測の事態に備えた金銭的保障、ということですね。
保険には火災保険、生命保険、地震保険、がん保険、自動車保険・・・など、いろんな種類があるけど、自動車保険の場合は、主に交通事故などによって発生した損害賠償を保障してくれる保険です。
それでは今回の本題である自動車保険の乗り換えについて説明していきます。
クルマの維持費で不可欠なのが自動車保険。万が一のときのためのお守りのようなものですが、できれば安く抑えたいのがドライバーの本音でしょう。
自動車保険は通常1年契約であるため、1年毎に満期がやってきます。今の自動車保険会社と契約を継続したい場合は、そのまま更新手続きをするだけです。
しかし、満期日をもって他の自動車保険会社に乗り換えたい場合には、満期日前に新しい保険会社と満期日を保険開始日とする契約を結びます。
また、満期前であっても契約途中で中途解約して保険会社を乗り換えることは出来ます。
自動車保険会社を乗り換える場合は、満期日を待って行うのが原則です。この方法を利用すると、乗り換えがスムーズに行うことができます。満期日までに新しい保険会社と契約を結んでおけば、満期日をもって自動的に契約が新しい保険会社に乗り換えられます。
満期日で自動車保険を乗り換える場合、新たな保険会社との間で契約が結ばれていれば、特に以前の保険会社に連絡する必要はありません。 加入中の自動車保険は、更新手続きをしない限り、自動的に契約が切れます。
このように、乗り換え手続きはいたって簡単なのですが、注意したいポイントがひとつあります。それは「新契約の保険始期日」です。保険始期日は必ず旧契約の満期日と同日に設定し、補償が途切れないようにしましょう。補償開始時刻は保険会社によって異なる場合もありますので、しっかり確認しておきましょう。
契約内容・形態によっては「重複契約」を防ぐための手続きが必要になるケースも。重複契約が発生すると、保険料の二重払い、等級引継ぎの不具合、保険金支払いの遅滞など、様々な問題が起きる可能性があります。
特に重複契約の原因となりやすいのが「自動継続特約」です。この特約が付帯している契約では、明確に「更新をしない」という意思表示をしないと自動的に契約が継続されるため、新旧の自動車保険に二重で契約してしまうことになります。
満期前に自動車保険会社を乗り換えることも可能ですが、満期日をもって乗り換える方法よりも手間が多く、デメリットが多いためあまりオススメできません。
契約期間の満期前に自動車保険会社を乗り換える場合のデメリットとしては、まず、年払いで保険料を支払っている場合には解約返戻金が少なくなることです。なお、月払いで保険料を支払っている場合には翌月からの支払いがなくなるだけなので、解約返戻金はありません。
自動車保険を中途解約して乗り換える場合は、新旧それぞれの契約を1年未満の短期契約として扱うのが一般的です。そうすることで、新旧の契約期間を合算して1年間の契約とみなすわけです。この考え方・取り扱い方法を「保険期間通算特則」と呼びます(原則として、解約日と始期日が同日であることが必要)。
わかりやすく言うと、自動車保険を乗り換えても、満期日は乗り換え前と変わらないということ。具体的には下の図のようになります。
ただし、「保険期間通算特則」が適用されるのは、乗り換え前に事故を起こして保険を使っていない場合だけです。旧契約で保険使用歴がある場合の自動車保険の乗り換えは、新たに1年契約で加入することになり、満期日は乗り換え日を起算日として算出されます。
また、乗り換え前に保険使用歴がある場合は、乗り換え時に等級ダウンが行われるので、満期で乗り換えるよりも、等級ダウンによる保険料アップが早く行われることになります。保険料の節約を目的に自動車保険を乗り換える場合は、注意が必要です。
自動車保険の乗り換えについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。自動車保険の乗り換えを考えておられる方は、保険料の安さだけに目を奪われることなく、補償内容についてもしっかり吟味してください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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