2015/11/05
yuto1212
近年、リタイア後の楽しみやファミリーカーとしての活用でキャンピングカーが密かな注目を浴びています。価格が高いため中古のキャンピングカーを選ぶ方も少なくありません。今回は中古のキャンピングカーを選ぶ際に気をつけておきたいポイントをまとめてみました。
キャンピングカーはSAや道の駅などで目にする大きな車というイメージの方が多いと思います。
最近は、普通車のバンや軽自動車を改造したキャンピングカーもあるので見た目では判断しずらくなっています。
新車でも中古車でもキャンピングカーに乗るほとんどの方が「時間を気にせず自由気ままに旅ができる」ことをキャンピングカーの魅力として挙げています。
実際、移動宿泊施設ともいえるキャンピングカーは駐車場所の確保をしてしまえば、チェックインや食事、睡眠時間に気を使うことなく、自分の都合で自由に旅することができます。
キャンピングカーには内装を自作できるキットも販売されているため、自分の好みの空間作り、つまり部屋作りが可能なことも魅力とされています。
中古のキャンピングカーでは、あらかじめ前のオーナーが必要な設備を整えてくれているため、追加の出費を抑えられます。
中古の場合、購入価格が抑えられることが最大の魅力です。
新車のキャンピングカーは車両の大きさや内装によっても違いますが、安くても200万、高いと1000万を超えるものまであります。
購入価格を抑えられれば、内装の改装や修繕などに費用を回すことができます。
キャンピングカーは法律上、特殊車両の「8ナンバー」とされ、救急車やパトカーなどの緊急車両と同じ車両の括りとして扱われます。
キャンピングカーとして登録するには下記を含むたくさんの要件をクリアしなければなりません。
・最低でも1人につき「180㎝×50㎝」の大きさの完全に平らな状態で寝られるスペースがあること
・上記の条件の寝るスペースが乗車定員の1/3以上(3人以下の定員の場合は2人分以上)確保されていること
車検証に記載されている「乗車定員」以外に上記の要件を満たした「就寝定員」が必要となります。
・10リットル以上の給排水の貯水能力があること
キッチンやトイレ、シャワーに使った排水が垂れ流しになっているとダメだということです。
・コンロなどで炊事がおこなえること
・コンロ周辺の天井高が1,600mm以上あること
コンロ数の制約はありませんが、車内で立って火が使えることが条件となっています。
以上が、キャンピングカーとして登録するのに最低限必要な要件となります。
つまり、キャンピングカーとして販売されているものは、最低限これらの設備が備わっているということです。
では、キャンピングカーにはどんな種類があるのでしょうか。
キャンピングカーには、大きさや装備品によってさまざまな種類がありますので、ひとつずつ紹介したいと思います。
バスやマイクロバスをベースにキャンピング装備を実装したキャンピングカーです。
バンやトラックシャシーを流用したキャンピングカーとは違い、もともと乗車目的のベース車を使うため乗り心地に定評があるといわれています。
バンやミニバン、ワゴンをベースにキャンピングカーメーカーが内装などを改造して開発した車の総称です。
価格も手ごろでキャンピングカー導入車としてオススメの車です。
トラックをベースにキャンピングカーメーカーが製造したキャビンを載せたものです。
ハイエースなどワゴンボディが主流ですが、ピックアップトラック、SUVバン型車をベースにしたものも含まれます。
マイカーなどで牽引して使うトレーラーの総称で据え置き型のパークトレーラーと区別されます。
車両重量750㎏を超えるものは、牽引免許が必要となります。
前述のキャンピングカーと違いトレーラーを切り離すと牽引車は自由に使えるというメリットが注目されています。
エンジンや駆動系、フレームから成り立つ専用シャシー、キャビンまですべてをキャンピングカーメーカーがオリジナルで仕上げるキャンピングカーです。
居住スペースや運転席までのすべてを所有者の思い通りにレイアウトできるキャンピングカーです。
ピックアップトラックの荷台にキャビンを搭載するキャンピングカーです。
キャンピングトレーラーとは違い牽引するわけではなく、ベース車の上に積載するので高さに気を付けなければならない点を除けば運転や駐車スペースの確保はしやすい車です。
主に軽バンをベースにしたコンパクトなキャンピングカーです。
内装はフル装備にもかかわらず軽自動車登録ができ維持費も含めて手軽にキャンピングカーライフが楽しめるということで幅広い世代に人気が出てきています。
以上がキャンピングカーの種類です。
ここからは、中古のキャンピングカーを選ぶ際に注意したいポイントや心構えを紹介していきます。
予算やライフスタイル、車の選び方を細かく確認していきましょう。
商用バンをベースにしたバンコンは価格もサイズも手頃なことから、中古キャンピングカー市場でも多く出回っていて初心者にも人気の車種です。
日常でも使う方が多いため走行距離は10万キロを超える車両もたくさんあります。
走行距離が10万キロを超えると車体のあちこちにも経年劣化があると思うので、隅々までよく確認する必要があります。
最近、急激な販売台数を示している軽キャンパーは、サイズや価格もリーズナブルなことから中高年の初心者に人気です。
軽キャンパーの最大の悩みはスペースの問題なので中古車購入前にどう使うかをしっかり考えて購入する必要があります。
キャンピングカーのベース車両によりシフトの選択をしなければなりません。
AT限定ならATの中古車を探す必要がありますし、例えMTが乗れても車重の重いキャンピングカーをMTで運転するのは普通のドライバーにはかなりハードルが高いので避けたほうがいいかもしれません。
車重を考えると、排ガス規制がクリアできるならディーゼルエンジンがオススメです。
ディーゼルエンジンの最大のメリットは燃料代の安さとパワーです。
ディーゼルはパワーがあるため、走り出しもスムーズなのでオススメです。
利用用途にもよりますが、キャンピングカーを使って河川や海辺など未舗装路や雪道も走る予定があるのなら間違いなく4WDをオススメします。
ただし、4WDの場合は燃費も悪くなるので舗装道路しか走らないことが分かっている場合は2WDでもいいと思います。
中古車は前オーナーの使い方によって損傷度合いも違ってきます。
特にキャンピングカーの肝ともいえる寝台とキッチンはポイントを踏まえて入念にチェックする必要があります。
車体の状態をしっかりと把握するためのポイントを紹介します。
中古のキャンピングカーで避けて通れないのが経年劣化です。
窓やドアの継ぎ目のコーキング材やキーシリンダー、扉のロック部分の確認は最低限必要ですが、その他にも中古車だからこそ確認しておきたいところがたくさんあるので紹介します。
キャンピングカーは生活必需品やキッチン用品も乗せて走るため、利用用途に合わせた収納確保が重要となってきます。
中古車購入前にどのくらいの頻度と手間をかけた料理をするのかも検討しておくといいかもしれません。
車内スペースは限られているので収納を増やせば居住空間を圧迫することになるので、多くの中古車を見て参考にし、自分たちのライフスタイルに合うものを選ぶことをオススメします。
中古車でも後部キャビンにエアコンユニットが装備されている車が多いため、液漏れしていないか、配管のつなぎ目部分の破損がないかなどを確認しておきましょう。
ちなみに、後部のキャビンにエアコンがないキャンピングカーは予算に見合うとしても避けるべきです。
キャンピングカーは普通車にはない装備を多く設置していることもあり、サブバッテリーを設置している車がほとんどです。
中古車購入前にすべて正常に動くか、バッテリーの使用期限は大丈夫かなどの確認が必要です。
さらに大事なポイントは、配線が整備されているかどうかです。
中古車の場合、自己流で取り付けた装備品があったりしますので、電気系統のトラブルを回避するために必ず確認しておきましょう。
給排水設備を完備しなければならないキャンピングカーの中古車は使用歴が長かったり、中古車として販売されてから長かったりするため、容量や水漏れがないかなどと同時にタンク内が清潔かどうかも確認が必要です。
中古車の確認に行く際にLED懐中電灯を持参するとタンク内の汚れを見ることができるなど重宝します。
温水シャワーの設備が付いているか、ついている場合は点火パーツ、ガスを供給するパーツなど、しっかりと点火するかを確認します。
温水シャワー装置ですが、中古といえどもまあまあの値段がしますので、あればいいなくらいに考えておくといいかもしれません。
中古車の場合、前オーナーが車内で料理していない場合は比較的綺麗ですが、料理していると油汚れや破損している場合があるのでしっかり確認しましょう。
また、水が出るかも確認しておくべきです。
ほとんどのキャンピングカーはシンク下に水タンクを置いているので、タンクの中も清潔か確認しておきましょう。
ただ、蛇口や水タンクは安価で売っているので購入後に交換ということでもいいと思います。
キャンピングカーによって外部収納の位置や大きさはさまざまです。
収納は大きいほうがいいのですが、車種によりスペースも限られますので、中古車購入前にキャンピングカーの利用用途とともに積載する荷物も考えておくことが必要です。
普通車と違い、購入するタイプによってはルームミラーで後ろは全く見えないこともあるのでバックアイカメラは必需品です。
カメラ周りの傷や汚れはもちろん、モニターに必要な個所が映るかも確認します。
あわせてヘッドライトやブレーキランプの汚れや動作確認も必須です。
車内の電装品を動かすため発電機は必需品で、振動や騒音を抑えたものなど多種多様な用途に合わせた発電機が販売されています。
中古車の場合、車内の電装品が動くかなど発電機とあわせて確認します。
発電機がイマイチな場合が多い中古車には、新たな発電機を購入する以外にも、ソーラーパネルに交換すると選択肢もあります。
ただ、太陽熱なので燃料が必要ない反面、パネル以外にもチャージコントローラーや蓄電池などコストパフォーマンスは発電機に及ばないのが現状です。
多くの装備品で総重量が重くなるキャンピングカーのタイヤは経年劣化も激しいです。
中古車購入前に各タイヤの減り方やホイールの損傷がないかなど確認します。
リアのタイヤがダブルタイヤになっていたり、特殊なタイヤが多く、購入後にタイヤ交換となると金額も手間もかかってしまうので注意が必要です。
いかがでしたか。
中古車選びはどんなものでも確認項目があるものですが、キャンピングカーともなると中古家屋を購入するぐらいの確認項目がありますね。
しかし、価格も安くはない買い物なので購入後に後悔がないように、しっかりと確認し、納得のいくものを購入するようにしましょう。
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