2016/11/20
Nor.M
若い時は気にもしなかった車の運転。年を重ねて行くと身体能力がだんだんと衰え、いずれ自信が持てなくなる日がやってきます。その車の運転に自信が持てなくなった時、それが運転免許証の返納を考えてみるイイ時期。そこで運転免許証の返納方法とメリットをまとめてみました。
「運転に自信がなくなった」「家族から心配と言われた」などの理由で、ご本人が自らの意思で有効期限の残っている運転免許証を返納するのが、「運転免許の申請取消し(いわゆる「運転免許自主返納」)」です。
このように運転免許証の返納をする事を、正式には「運転免許の申請取消し」、通称「運転免許自主返納」と言われるようです。
あくまでも有効期限の残っている運転免許証を返納する事が出来る制度ですから、失効した運転免許証は返納出来ないので注意が必要です。
更に運転免許証の返納を調べた結果、「免許の全部又は一部の取消しを申請することができる」とありましたが、どういう事かもっと掘り下げて調べてみたいと思います。
まず運転免許証の返納申請は、必ず本人が申請に行ける事が大前提です!
歩く事が困難だからと言っても、家族でも代理申請はできないので注意して下さい。
運転免許証に記載された、免許の種類を減らす事が出来ます。
そして新たにその免許の下位免許を受けることも可能です。
===運転免許証の返納申請受付==========
月曜日から金曜日まで(土曜日・日曜日・祝日・休日・年末年始の休日を除く。)
・運転免許試験場 午前8時30分~11時 午後1時~4時
・管轄する警察署 午前8時30分~11時30分 午後1時~4時30分
===運転免許証の返納申請必要書類等=======
・運転免許取消/一部取消申請書
・運転免許証
・手数料 2,050円(1種目を超える場合は、1種目ごとにプラス200円。)
運転免許証を完全に返納する事なので、全ての運転が出来なくなります。
ですから、以前持っていたからと言って運転するのは通用しません。
受付や必要書類は「運転免許の申請取消し(一部)」と同じですが、同時に運転経歴証明書の申請をする場合は、次のものが追加で必要です。
===運転経歴証明書の申請必要書類等=======
・運転経歴証明書交付申請書
・申請用写真 1枚(運転免許試験場で手続する場合は不要。)
・手数料 1,000円
新たに「運転経歴証明書の申請」という言葉が出てきたので、次に「運転経歴証明書」について調べてみたいと思います。
運転経歴証明書とは、運転免許証と同じ大きさで、免許の申請取消し(全部)を行った日から、過去5年間の運転経歴を証明するものです。
返納した運転免許証に代わり身分証明書的機能を果たす役目もあるようです。
ですが、あくまでも運転経歴を証明するものなので、過去5年間の運転経歴が記載されてしまいます。
交付番号末尾の運転経歴について
1…優良運転者
2…一般運転者
3…違反運転者等
この手続は、5年以内に免許の申請取消し(全部)を終えている方が対象です。(免許の申請取消し後5年を経過した方は手続できません。)
運転免許の申請取消し(全部)をした時から5年以内ということですから、忘れないように運転免許の申請取消し(全部)をした時に同時申請してしまうのが一番良いでしょう。
金融機関の口座開設等で運転免許証に代わり、身分証明書として無期限で用いる事ができます。
各都道府県の高齢者運転免許自主返納サポート協議会が設置されていて、協議会に加盟・協力している企業や団体でさまざまな特典が受けられるようになっています。
高齢者運転免許自主返納サポート協議会とは、運転免許証を自主返納しやすい環境づくりをするための団体です。
このマークを見つけたら…
このマークのある店舗・施設で運転経歴証明書を提示すると、運転免許証の返納による割引やサービスを受ける事が出来ます。
加盟・協力している企業や団体は多数ありますが、その中の有名な企業や団体を紹介します。
・伊勢丹 ご自宅への配送料無料(一部除外あり)
・三越 ご自宅への配送料無料(一部除外あり)
・観音崎京急ホテル 客室正規料金50%割引(特定日は20%割引)
・メガネスーパー 現金支払い時10%割引
・メガネドラッグ 全店舗にてメガネ一式お買い上げの方10%Off
…等々
公共交通機関について(横浜市の場合)
残念ながら公共交通機関の割引特典は 横浜市の福祉事業で敬老特別乗車証(敬老パス)の交付がされるため、運転免許証の返納によるサポートには入っていません。
公共交通機関について(その他)
路線バス半額やタクシー乗車運賃の1割引等、運転免許証の返納サポートで公共交通機関の割引を受けられる所もあります。
例えば千葉県や兵庫県など。
・運転の必要がなくなった時。
・身体機能の低下を自覚した時。
・家族、友人の勧めを受けた時。
・適性検査の結果を参考にして。
・高齢者講習を参考にして。
このような時が運転免許証の返納を考える時期のようです。
若い時に取った運転免許証、返納するには非常に勇気が必要だと思います。
しかし公共交通機関を使う事で、精神面や金銭面で少し気が楽になるのではないでしょうか?
出来れば優良運転者のまま、運転免許証を返納出来たらいいですね。
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