クライスラーブランドで販売されたランチア イプシロンとはどんな車?

　イプシロンは、イタリアの自動車製造会社ランチアが製造した乗用車です。ランチアはフィアットグループの高級車部門を担っており、そのプレミアム・コンパクトカーと位置づけられるのがイプシロンです。

　2011年9月、イギリス及びアイルランドでクライスラー（ランチア） イプシロンが発売開始されました。ランチアはイギリス市場から撤退していたため、同国ではクライスラーブランドで販売されます。なお、クライスラーの本国であるアメリカには導入されません。

　2012年11月15日、フィアットクライスラージャパンが日本市場向けの「クライスラー（ランチア） イプシロン」を発表。同年12月15日から発売を開始しました。

　日本仕様のイプシロンは、2気筒0.9Lのツインエアに「デュアルファンクション」と呼ばれるAMTの組み合わせのみ。グレードは「ゴールド」と「プラチナ」の2種。なお、日本仕様は後席中央のヘッドレストと3点式シートベルトを追加したことで法規上5人乗りとなり（ランチア版は4人乗り）、登録上の形状はステーションワゴン扱いです。グレードのラインアップは、「ゴールド」、「プラチナ」を設定。

　2014年に日本での販売が終了しました。

　ランチア イプシロンのエンジンは、次の3タイプがあります。

　また、これらのエンジンの派生型となりますが、「1.2FireEvoⅡ」にはLPGを、「0.9TwinAir」にはCNGを燃料とするエンジンもあります。

　日本仕様のクライスラー（ランチア）イプシロンのパワートレーンは「0.9TwinAir」を搭載し、ATモード付5速シーケンシャルトランスミッションの組み合わせです。

足回りは
・サスペンション
　　前　独立懸架・マクファーソンストラット式
　　後　トーションビーム式
・ブレーキ
　　前　ベンチレーテッドディスク
　　後　ドラム

タイヤは、185/55R15　アルミホイール

　ランチア イプシロンは、2011年3月のジュネーヴ・モーターショーにて正式発表されました。

　ランチアとクライスラーの統合に伴いファミリーグリルもクライスラー風のデザインに改められました。プラットフォームはフィアット 500のものをベースにホイールベースを延長したものが使用され、全幅は1,675mmとなり、5ナンバーサイズとなっています。ランチア イプシロンはフィアット 500と同じポーランドのティヒ工場で製造されます。

　ボディタイプは先代の3ドアから5ドアに変更され、デルタを小型化したようなスタイリングとなりました。

　リアのドアハンドルは窓枠に紛れるデザインを採用したため一見すると3ドアに見えます。

　3ドアクーペを思わせるイプシロンの美しいフォルムには、5ドアの快適性や機能性が秘められています。

　ランチア（クライスラー）イプシロンの日本国内価格を紹介します。

・ゴールド　2,419,200円
・プラチナ　2,678,400円

　（価格は2014年4月現在）

　小さな車にしてはかなり高額、さすがプレミアム・コンパクトカーといった価格設定ですね。

　ランチア イプシロンについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。ランチア イプシロンの日本国内の販売は2014年で終了しています。

　最後まで読んでいただき、ありがとうございました。