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マフラーの修理をDIYしたことがありますか?アンガイ簡単ですヨ!

マフラーの修理について、勉強してみましょう・・・・。それには先ず、マフラーについて知りましょう!その上で、欠損したマフラーの程度によって、最適な方法を用いてDIYしてみましょう。面倒そうなマフラーですが、案外容易に修理でき、自身が付くこと請け合いです!!

マフラーの基礎知識

マフラーって?

『マフラー』って何でしょう?
よく口にはしますが説明するとなると、うまくデキませんよネ・・・・!

調べてみると、「発生した音を減らす装置のこと」とあり、「様々な機器に対応したものが作られている」とも記されています。

確かに楽器用であったり、銃に使用するものだったり、トイレで使用されるマフラー(消音装置)まで、現代では様々なマフラーが出回っています。

でも今回は、車両のエンジン音を静かにさせるマフラー、しかもその修理について、修理法や修理工具等を調べてみたいと思います。

一般的な自動車のマフラー.です。
その修理方法等について調べます。
これで、消音している訳ですネ!

マフラーの各部分の説明

まずマフラーの構造を見てみます。

エンジンから排出される排気ガスは高温、高圧で、大気に解放されると急激に膨張して大きな音となって現れます。

マフラーは排気ガスを段階的に膨張させたり、繰り返して圧力波を干渉させるなどの方法で、圧力と温度を下げて騒音を抑える働きをします。

「消音器」の主な仕組み

消音機(マフら―)の仕組みを現す図です。
様々な方法が、編み出されているんですネ・・・・。

自動車で多く見られるマフラーは、内部を邪魔板(バッフルプレート)で仕切って複数の空間に分け、それらを遠回りになるように長さや太さの違うパイプで繋いだ構造をとったものです。

簡単にマフラーの構造を見る為に、バイクのマフラーで説明してみます。

■フランジ

エンジンとの接続を担当する部品で、マフラーの入り口です。エンジンから排出された排気ガスは、ここからマフラーに入ります。

■エキゾーストパイプ

エンジンからの排気ガスが通る金属製のパイプです。
入り口から出口までパイプ径が変わらないタイプのものから、段階的に太くなっているタイプ、テーパー状に同じ径が全くないタイプと、低中回転域重視のエンジン性能を狙ったものから高回転域重視の高速性能型まで様々です。

■サイレンサー

エキゾーストパイプで送られた排気ガスの騒音を、静かにさせるための部品です。
ここでもエンジンの性能に影響し、持っている性能そのものを引き出すストレート構造タイプや、性能よりも静粛性を優先させる隔壁構造タイプなど、こちらも各種様々です。

マフラーの小さな穴の修理

ここでは、マフラー修理について調べてみます。
マフラーの補修は、サイレンサー部分に穴が開いた場合が一般的ですので、この部分の穴の大きさに注目して、適切な方法を見てみます。

先ずは、1cm程度の穴を修理する方法からです。

マフラーの修理部分を確認します。
車載のジャッキアップ作業は危険なので、行きつけのガソリンスタンドでリフトを借りる等、安全に留意しましょう。

修理箇所の周辺を掃除します。
穴の開いた部分の周囲10cm程度のサビや汚れをワイヤーブラシや100番の耐水サンドペーパーで削り落とすようにします。

ヘラまたは指にマフラー用の耐熱パテを取り、穴の中に押し込むように盛り付けます。

指に水をつけながら、表面を平滑にします。
できたら、1日自然乾燥させ硬化させます。
または、早めに乾燥させる時は、アイドリング状態でマフラーを暖めます。(カラ吹かしはパテがはがれるので厳禁)


パテが完全に硬化したら、耐熱ペイントをスプレーします。
耐熱パテの保護のほか、サビ止めペイントとしても効果絶大です。
そして、マフラーの小さな穴の修理は完成です。

マフラーの接合部の修理

次に、マフラーの接合部欠損を修理する方法です。

まずは例によって接合部のサビや塗料、汚れをワイヤーブラシや100番以下の耐水サンドペーパーで削り落としておきます。

フレキシーラップの先端を、試しに曲げて巻いて整形します。
穴の部分はフレキシーラップを曲げずに先端を差し込むようにします。
ここである程度、フレキシーラップの形を作っておきます。

整形したフレキシーラップをいったん外し、ガンガムを指に適量取って、穴とその周囲に塗り込みます。

再度フレキシーラップを接続し、固定ボルトを締めつけます。この時、試し巻きのときと同様穴の部分は曲げずに、ガンガムにそのまま差し込むようにします。

フレキシーラップを諦め付けた上から、ガンガムを塗り込みます。フレキシーラップを固定するように周囲に塗り、乾燥させ硬化すればマフラーの接合部の修理は終了です。

ボルトなどで接合されている部分は、汚れを落としてからファイヤガムを塗り接合します。ファイアガムはシール剤の役割として使用できます。

アルミテープでの修理

続いて、マフラーの欠損部分が1cmより大きくて、耐熱パテでは無理な大きさの穴の場合にアルミテープを用いて修理する方法です。

こちらも例によって、まずは修理部分の汚れをワイヤーブラシや100番以下の耐水サンドペーパーで削り落としておきます。

次に、補強修理の意味で穴をふさぐような大きさにアルミテープをカットし、貼り付けます。これで、穴部分は2重に補強修理されました。

接着剤付きのアルミテープを、穴の周囲にグルグル巻き付けていけばOK。
穴の大きさによって適度な長さに切って使うことも可能です。

なおアルミテープを巻き付ける時は、テープ幅の約3分の2が重なるように貼り付けます。
こうすることで、より強固な修理が可能となります。

以上が、アルミテープでのマフラー修理でした。

バンテージによる修理

1cm以上の穴の修理にはバンテージを使う方法もあります。

例によって、穴の回りの汚れをワイヤーブラシか100番以下の耐水サンドペーパーで削り落としておきます。

バンテージで修理する場合には穴より大きめのアルミ片などを修理部分に当てておくと耐熱効果も高まり、より強固な修理が可能となります。
水に付けて柔らかくしたバンテージを2〜3cmずつ重ねながら、アルミ片を当てた部分にグルグル巻き付けます。水に付けるのはほんの一瞬でOKです。
このバンテージは、ガンガムと同様に水につけると柔らかくなり、整形や作業がしやすくなりますし、乾燥すると硬化します。

最後に付属の針金を巻いてバンテージを固定します。
アイドリングすれば30分ほどでバンテージが固定しますので走り出せますが、できれば一晩自然乾燥し、耐熱ペイントで塗装すればバンテージによる修理は完璧になります。

マフラーの修理に関するまとめ

ここまでマフラーの修理について、その構造やいくつかの方法を調べてきましたが、お分かり頂けましたでしょうか。

同時に、マフラーの重要性も想像できたことと思います。

そこで、最後にマフラーが有効に機能している場合の音と、意図的に欠損を再現した場合の音との聴き比べをしてみたいと思います。

ホンダCB1300STのマフラーの正常時の音と、修理が必要な状態を再現するためにマフラーの部品を一部取り外した時の音を聞いてみます。

欠損したマフラーの音と、修理後のマフラーの音という訳です。
お聞きください・・・・。

CB1300ST U-CPマフラーバッフル有無 排気音の聞き比べ

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