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ヒューズって何?という方に、自動車用ヒューズの役目と交換方法!

電気製品が使えなくなった時「ヒューズが飛んだ」と言われることがあります。しかし、そもそもヒューズとはどのようなものなのだろうか?そこで今回は、自動車用ヒューズとは何か、また自動車用ヒューズが飛んだ時の交換方法についてまとめてみました。参考にしてください。

自動車用ヒューズとは

自動車用ヒューズは、電気回路をショートや過負荷などの過電流から保護する目的で被保護回路に直列に接続されます。そのヒューズに定めれた一定の電流値を超える過電流によってヒューズが発熱し、溶断して回路を遮断します。

ヒューズ

ヒューズとは電気回路の「安全装置」です。機器に影響が出る程の大きな電流が流れると自ら壊れて電流をストップしてくれる部品です。

電装品の不具合や配線のショートなどで過電流が流れると、機器が故障したり、熱を発したりします。高熱や火花が発生しているのにバッテリーから給電され続けてしまうと電装品の故障だけでなく車両火災をも引き起こしかねません。そのため、決められたアンペア数(電流値)を超える電気が流れた時にだけ溶断して回路を守ってくれるのがヒューズなのです。

自動車用ヒューズ

ヒューズには、過電流による自己発熱を利用して可溶体(ヒューズエレメント)を溶断させ、回路を遮断する「電流ヒューズ」と、周囲の温度上昇により可溶体が溶断し回路を遮断する「温度ヒューズ」があります。自動車用ヒューズは電流ヒューズです。

自動車用ヒューズの種類

自動車用ヒューズのサイズ

自動車で使用されるヒューズには、3種類のサイズがあります。
● 低背ヒューズ:最近の車に多く、最も小さいヒューズ
● ミニ平型ヒューズ:少し前までの車に多く使用されていました、低背ヒューズほどの大きさですが金属部分が突出しています。
● 平型ヒューズ:古いトラックなどに多く、この3種類の中で最も大きいヒューズです。

自動車用ヒューズ

自動車用ヒューズの容量

電気回路によって決められた電流の大きさが異なるため、その電流に合わせたヒューズを使用する必要があります。
主に、自動車で使用されるヒューズの容量は次のとおりです。
なお、ヒューズの容量はわかりやすいように色分けがされています。

自動車用ヒューズの容量と色

3A:紫色、5A:橙色、7.5A:茶色、10A:赤色、15A:青色、20A:黄色、25A:透明、30A:緑色

自動車用ヒューズの交換方法

車の取扱説明書を確認

車の取扱説明書にはヒューズ交換の説明ページがあります。ヒューズボックスの位置や、各ヒューズが車のどの電装品に関係しているかが記載されているので、あらかじめ見ておくと作業がスムーズに進みます。

ヒューズボックスの位置を確認

ヒューズボックスの位置は車により異なります。運転席側ダッシュボードの右下にある車や、側面、助手席側にある車もあります。写真の車の場合、ヒューズボックスは運転席側にありました。先に説明した車の取扱説明書をよく確認して場所をさがしましょう。

飛んだ(切れた)ヒューズを探す

まず電源が入らない部位のヒューズを探します。ヒューズボックスの裏に供給先とアンペアが記載されていますので、該当するヒューズを調べましょう。
該当するヒューズをラジオペンチなどを使用してヒューズを抜き取り溶断しているかを確認します。

ヒューズは硬くはめ込まれているため素手で取り外すことは難しいです。小さなペンチがあると便利です。
ヒューズボックスにヒューズクリップが付いている車もあります。

取り外したらヒューズ内部の導線が切れていないかチェックします。切れている場合は同じサイズ、同じ容量(色)のヒューズと交換しましょう。

ヒューズを交換してもまた切れる場合

ヒューズを交換してもまたヒューズが飛んでしまう場合は2つの原因が考えられます。

配線のこどこかでショート(短絡)していることです。配線が踏まれていたりきつく束ねられていたりしたときに発生することもありますのでチェックしてみましょう。

あるいは取り付けられている電子機器に対してヒューズの容量が足りないことが考えられます。ヒューズが電子機器に適合しているか車の取扱説明書などでチェックしましょう。

まとめ

車のヒューズについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。車のヒューズはいつ飛んでしまうかわかりません。予備のヒューズを備えておくことをお勧めします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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