記事ID13165のサムネイル画像

エンジンルーム内は水洗いしても大丈夫?エンジンルーム洗浄の方法!

車のボディ洗車やワックス掛け、ダッシュボード周りやフロアの掃除、窓磨きなどに加えて、エンジンルームもキレイに洗浄しておきたいところです。しかし、エンジンルームってバッテリーや電装関連のケーブルもたくさんあります。エンジンルームって水で洗浄しても大丈夫なの?

エンジンルーム洗浄

エンジンルームは基本的に完全な防水ではありませんが、下回りやグリル近辺から水が浸入できる構造になっているので、通常走行レベルの水が多少エンジンルームに入ったところで、それが即、故障の原因にはなることは稀です。

エンジンルーム洗浄

ただし、エンジンルームを洗浄するときに高圧水を使って放水したり、大量の水を流すことは「通常レベル」とは言えないので、洗浄には少々配慮が必要です。何も対策を講じることなく放水することでの故障は起きないとは言い切れません。

エンジンルーム洗浄-意外とエンジンの故障は少ない

エンジンルームの水洗いでエンジンが掛からなくなってしまうパターンは、99%が、プラグコードの隙間からの水が入るか、ディストリビューターへ水が入るか、いずれかのパターンです。

エンジンルーム洗浄

これらの場所から水が入ってしまうと、一時的にエンジンが掛からなくなってしまったり、エンジン不調を引き起こすこともありますが、実は完全に乾かせば何事も無かったように元に戻ります。

さらに、最近の車(平成10年以降)では、これら2点の故障も実際にはほとんどないレベルです。というのも最近の車ではその場所に水がかかっても問題のないダイレクトイグニッション(独立・直接点火システム)に移行していますので、従来のプラグコード、ディストリビューターは撤廃されています。

とは言えまだまだ移行しきっていない車もあると思いますので国産車すべてのエンジンルームに水をかけてもOKというわけではありませんが、高圧のスチームの洗車をしても不具合が起きる車は意外と少ないものです。

エンジンルーム洗浄の簡易手順

エンジンルーム洗浄-手順①

これからエンジンルームを洗浄する、この車はダイレクトイグニッションの点火方式でカバーもあるためワイヤーハーネス等は見えないようになっています。

洗浄するとき注意したい箇所は、エンジン補機ベルト付近(特にオルタネーター)とヒューズボックスです。エンジンECUがエンジンルームにある車も要注意です。水が掛かる程度は問題ないのですが過度の放水は避けてください。

エンジンルーム洗浄-手順②

バッテリー付近の画像です。かなり汚れています。洗ったあとはバッテリー周りの水滴は拭きとりましょう。バッテリーターミナル付近も水分を残さないようふき取ります。端子周りに水が残っていると錆が発生し、充電不良などバッテリーに不具合が出る恐れがあります。

エンジンルーム洗浄-手順③

短時間で綺麗にしたいならば、エンジンクリンを使用します。あとは刷毛とスポンジなどを用意しておけばスムースに洗うことが可能です。
汚れている部分に水を掛け、その後エンジンクリンを豪快に吹きかけます。もちろんエンジンは冷えた状態で行ってください。
おおまかにスポンジとブラシで汚れを落としたら隙間や細かい部分を刷毛で綺麗に洗浄します。

エンジンルーム洗浄-手順④

ここからがポイント!手間を掛ければワックス艶出し剤を手がけで地道に行うことも出来ますが、今回は③の濡れた状態で豪快にブリスを吹きかけました。
洗浄で使った刷毛(別の刷毛でもいい)でブリスを大体塗り伸ばしたら軽く流してマイクロクロスなどで拭き取ります。拭き取り後が④の写真。

エンジンルーム洗浄-手順⑤

最後に全体の画像です。写真上部に手抜き具合が見え隠れしていますが全工程15分程度のエンジンルーム洗浄なら上出来?だと思います。

ちなみに今回使ったブリスは主成分から考えてもゴム・プラスティックに悪影響を与えることはないので安心して使えるかと思います。

エンジンルーム洗浄に使用する洗浄剤、コーティング剤

洗浄剤にエンジンクリンを使った理由はエンジンルーム内は熱が加わるため汚れが焼きつきやすいという点と油分を含んだ汚れが多いという点で強力な洗浄剤が適切と思い使ってみました。

エンジンルーム洗浄に使う洗浄剤

エンジンルームクリーナー「エンジンクリン」

普通のカーシャンプーや中性洗剤でも代用できるかと思いますが、アルカリなどの強力な洗浄剤を持っている場合は希釈してそちらを使った方が効率よく作業できると思います。(カーシャンプーでは若干役不足です)

最後に使ったブリスですがこれが結構重要で洗浄後圧縮エアなどで水分を飛ばすことの出来ない場合は、錆び止め+コーティング効果が一石二鳥で得られて非常に良いと思います。

エンジンルーム洗浄に使うコーティング剤「ブリス」

エンジンルーム洗浄に使うコーティング剤はブリス以外にも代用可能な製品はたくさんありますが石油系溶剤の臭いがする製品や研磨剤を含んだ製品を噴霧するのは避けましょう。補機ベルトに悪影響を与えます。

また可燃性の強いIPAを含む製品も念のため避けておきましょう。そうすると大体使える製品が限られてきてしまいますが、重要な点でもありますので注意して使ってください。

まとめ

エンジンルーム洗浄について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。いくら大丈夫と言われてもエンジンルーム洗浄に水を使うことに抵抗のある方もおられることと思います。そういった方はプロに任せてみるのも一つの方法だと思います。
エンジンルームがきれいだと気持ちがいいですよね。

関連する記事

この記事に関する記事

この記事に関するキーワード

キーワードから記事を探す

TOPへ