記事ID12042のサムネイル画像

使い方を知っていますか?ブースターケーブルの正しい使い方

バッテリー上がりの時に便利なブースターケーブルの正しい使い方を知っていますか?ブースターケーブルは正しい使い方をしなければ、さらなるトラブルを引き起こす原因になります。今回は正しい使い方と使い方の注意ポイントをご紹介します。

ブースターケーブルってどんなもの?

今回はブースターケーブルの使い方に関する情報を紹介するのですが、ブースターケーブルの使い方を紹介する前に、そもそもブースターケーブルとは一体何なのかをご紹介します。

ブースターケーブルは、主に自動車のバッテリーのトラブルによりエンジンを始動させることができなくなった自動車を救援するためのカー用品です。
救援が必要な自動車へ他車から電気を供給するためのケーブルです。

多くの車はセルモーターによってエンジンを始動させています。
セルモーターはバッテリーに蓄えられた電力によって動作する装置なので、バッテリー上がりなどが原因でバッテリーの能力が低下していると、エンジンを始動させることができません。
こうした状態に陥ったときに活躍するのがブースターケーブルということです。
そのため、ブースターケーブルの使い方を知っておくことでトラブルを解決することができます。

ブースターケーブルは両側にワニグチクリップが付いた2本1組の電線で、配線の誤りを防止するため多くの場合、+極用に赤色、-極用に黒色に塗り分けられています。
セルモーターの始動時には大きな電流が流れるため、電線部分はそれに耐えるよう太く丈夫に作られています。
始動時に必要とする電流の大きさは自動車によって異なるため、ブースターケーブルには流すことができる電流の許容最大値が記載されています。
使い方だけでなく、ブースターケーブルの容量も大切ですね。

ブースターケーブルはどこで販売されている?

では、ブースターケーブルはどこで販売されているのでしょうか。
ブースターケーブルの使い方を知っていても、いざというときにブースターケーブルを持っていないと意味がありません。
自分の車に合うものを購入し、車に載せておきましょう。

ブースターケーブルはホームセンターやカー用品店で販売されています。
近年では、インターネットショッピングでも購入することができます。
どこで購入しても比較的安価なため、ひとつストックしていてもいいと思います。

ブースターケーブルの使い方

次は本題のブースターケーブルの使い方をご紹介します。
使い方を知っておけば、万が一のトラブルにも冷静に対処できると思います。

ブースターケーブルの使い方 1

まずはプラス側の赤いケーブルを結線します。
故障車→救援車の順につなぎます。
バッテリーのプラス側の端子の多くは、プラスチックキャップがついているのが一般的です。

ブースターケーブルの使い方 2

次にマイナス側の黒いケーブルを結線します。
救援車のバッテリーのマイナス端子につないでから、最後に故障車のエンジンブロックにつなぎます。
エンジンブロックとは、エンジンの金属部分のことです。

ブースターケーブルの使い方 3

救援車のエンジンをかけて5分ほどアイドリングさせておきます。
その後、故障者のエンジンをかけます。
セルは回しすぎないようにしましょう。大体10秒以内が目安です。

何度やってもエンジンが始動しない場合はバッテリー上がりが原因でない場合があるので、レッカーを呼ぶなど早めの対処が必要となります。

ブースターケーブルの使い方 4

エンジンがかかったらブースターケーブルを外していきます。
ブースターケーブルの取外しは接続とは逆に、故障車の黒色のケーブル→救援車の黒色のケーブル→救援車の赤色のケーブル→故障車の赤色のケーブルを取り外して、全ての作業が完了です。

ブースターケーブルの使い方の注意

最後にブースターケーブルの使い方の注意をご紹介します。
ブースターケーブルは非常に便利ですが、使い方を誤ると重大な事故につながってしまう恐れがあります。
使い方をしっかりマスターしておきましょう。

まずはブースターケーブルは用途にあったものが必要です。
細いケーブルで許容を超える容量のバッテリーに使用すると熱をもち、火災などの原因にもなります。必要に応じたバッテリーケーブルをご使用下さい。

ブースターケーブルの使い方の注意ポイントの一つ目は接続前にケーブルの被覆にキズや破れがないか確認してから作業を始めるということです。
もし、被覆が破れ電線が見えてしまっている場合は、ビニールテープなどで補修してから作業を開始します。

次はは結線する際の使い方の注意ポイントですが、故障車のバッテリーのマイナス端子に接続しても機能は果たしますが、最後のマイナスケーブルを接続する際に「バチッ」と火花が飛び、バッテリーから発生する水素ガスへ引火し爆発を起こすことを避ける為、故障者に結線するマイナスケーブルは端子ではなくエンジンブロックに結線します。

最後にブースターケーブル接続直後にエンジンを始動すると過剰な電流が流れやすく大変危険です。
また、接続時に片手にブースターケーブルをまとめて持つと、クリップ部分が接触し大変危険です。クリップ先端が接触しないようにご注意下さい。
また、故障車エンジン始動後は、しばらくアイドリング、できれば30分~1時間程度走行した後、エンジンを停止してください。

ここで紹介した使い方の注意ポイントをしっかり押さえておくことで、さらなる事故につながる恐れを防ぐことができます。
使い方と使い方の注意ポイントをしっかり覚えておくことで、万が一のトラブルでも焦らずに対処することができます。

ブースターケーブルの使い方のまとめ

いかがでしたか。

ブースターケーブルの使い方は比較的簡単です。
ですが、電気は電圧の高いほうから低い方へと流れます。
故障車のバッテリーは弱っているので電圧が低く、救援車のバッテリーは正常なので電圧が高くなっています。
こういった理由から、結線にも注意が必要なのです。

万が一の愛車のトラブル、トラブルを起こしている車を救援する際に、落ち着いて対処できるようにブースターケーブルの使い方をしっかり覚えておきましょう。

関連する記事

この記事に関する記事

この記事に関するキーワード

キーワードから記事を探す

TOPへ